「プロテインを買おうとしたら、『WPI』とか『WPC』って書いてあるけど、よくわからない…」
この2文字の違いを知らないまま選んでしまうと、「お腹を壊す」「コスパが悪かった」など、体調やトレーニング効果に影響することがあります。この記事では、WPIとWPCの違いを製法・栄養・価格・向いている人の4つの軸で解説します。
そもそも「ホエイプロテイン」って何?
ホエイ(乳清)とは、牛乳からチーズを作る過程で分離される液体部分のこと。このホエイに含まれる動物性タンパク質を粉末化したものが「ホエイプロテイン」です。吸収スピードが速く、筋トレ後のタンパク質補給を目的とした製品の多くに使われています。
ホエイプロテインは製法の違いによって3種類に分かれます。
- WPC(ホエイプロテインコンセントレート/濃縮乳清タンパク質)
- WPI(ホエイプロテインアイソレート/分離乳清タンパク質)
- WPH(ホエイプロテインハイドロリセート/加水分解乳清タンパク質)
今回は市場で最もよく見かけるWPCとWPIにフォーカスします。
WPC(ホエイプロテインコンセントレート)とは?
製法と栄養
WPCの "C" は Concentrate(濃縮) の意味。ホエイをフィルターでろ過・濃縮してパウダー化したものです。市販プロテインの中で最も一般的なタイプです。
タンパク質含有率は約70〜80%。残りにはビタミン・ミネラル・乳糖・脂質が含まれており、牛乳由来の栄養素がバランスよく残っているのが特徴です。
価格とデメリット
製造工程がシンプルなぶん価格は抑えめで、同じブランドでもWPIより安いことが多いです。
ただし最大の注意点が乳糖(ラクトース)。日本人は乳糖不耐症の人が多いと言われており、WPCを飲むとお腹がゴロゴロしたり下したりすることがあります。「プロテインでお腹を壊す」という人の多くは、タンパク質ではなく乳糖が原因です。
WPI(ホエイプロテインアイソレート)とは?
製法と栄養
WPIの "I" は Isolate(分離) の意味。WPCをさらに精製し、乳糖や脂質などの余分な成分を極限まで取り除いたプロテインです。
タンパク質含有率は約85〜90%と高く、脂質・糖質・カロリーも抑えられています。精製度が高く消化を妨げる脂質が少ないため、WPCより吸収が速いとされています。
価格と乳糖不耐症への対応
製造工程が複雑な分、WPCより価格は高めです。一方、乳糖がほぼ除去されているため、WPCでお腹を壊していた人でも安心して飲めるケースが多いのが大きなメリットです。
WPCとWPIの違いを表で比較
| 項目 | WPC | WPI |
|---|---|---|
| 正式名称 | Whey Protein Concentrate | Whey Protein Isolate |
| 日本語 | 濃縮乳清タンパク質 | 分離乳清タンパク質 |
| タンパク質含有率 | 約70〜80% | 約85〜90% |
| 乳糖 | やや多い | ほぼ含まれない |
| 脂質 | やや多い | 少ない |
| 価格 | 安め | 高め |
| 向いている人 | コスパ重視・増量期 | 減量期・乳糖不耐症の人 |
結局、自分はどっちを選べばいい?
WPCがおすすめな人
- とにかくコスパ重視で続けたい
- 乳糖を飲んでもお腹を壊さない
- バルクアップ(増量)が目的でカロリーも欲しい
WPIがおすすめな人
- プロテインを飲むとお腹がゆるくなる
- 減量中・ダイエット中で脂質や糖質を抑えたい
- トレーニング直後の素早い補給を重視する
「どちらが優れているか」ではなく、目的と体質に合わせて選ぶのが正解です。
まとめ
- WPC:スタンダードタイプ。安くて栄養豊富だが乳糖が残る
- WPI:上位グレード。タンパク質純度が高く乳糖が少ない分、価格は高め
次にプロテインを買うときは、パッケージの「WPI」「WPC」の文字をチェックしてみてください。
参考リファレンス
- 文部科学省「日本食品標準成分表」:https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
- 農林水産省「牛乳・乳製品」:https://www.maff.go.jp/j/chikusan/gyunyu/lin/index.html